白石 陽子


「安全安心なまちづくりのお手伝い」「好きなことを仕事にする」


子どものころから海外に興味があり、英語が超苦手なのに「私は、海外に行く運命なんだ」と勝手に思い込み、親の大反対を振り切って(自分でお金を貯めて)カナダに留学しました。この留学を通していろんな価値観に触れると同時に日本の良さと改めて感じ、帰国してからは働きながら自分に何ができるのかを模索していました。そんな時、ご縁あって大学院でまちづくりの研究をする機会を得て、その研究を続けていたら現在の仕事につながりました。
プライベートでは、ここ数年は、「ものづくり」にハマっています。大阪では自宅のDIYや服のリメイクを、地元(九州)では自分が好きな果物を好きなだけ食べたい、という欲望を満たすための「夢のガーデン」づくりにいそしんでいます。
その他にもやってみたいことがたくさんあるので、時間が足りない日々を送ってます。

ワーク

あなたの今(またはこれまで)の仕事や活動の内容や、きっかけを教えてください

国際的な安全なまちづくりの基準(セーフコミュニティ)を活用して、安全で安心して暮らせるまちづくりの支援をしています。また、その学校版の取組み(セーフスクール)の取組みも支援しています。
もともと社会人をしながら大学院に在籍していた時、「一番暇そうだから」という理由でスウェーデンでセーフコミュニティの情報収集をするように依頼されました。当時は別の研究をしていましたし、起業して間もない時だったので全く暇ではなかったのですが、「スウェーデンにいけるなんてラッキー!行っておいでよ」とビジネスパートナーに言われ、お受けしたことがきっかけです。結果として研究対象をセーフコミュニティに変え、仕事の内容も変えてしまいました。

仕事や活動をする上で、どんな学びや経験・体験が役立っていますか?

日本では「みんなと一緒」だったり「場・空気を読む」ことが当然だと思われがちですが、海外(特にカナダでの学生生活)でいろんな方と出会ったことで「自分は自分だから素敵なんだ」という考え方や自分と違う価値観を尊重できるようになったことで、生きるのが楽になりました。
また、社会人になったばかりのころに経験した先輩からのイジメも忘れらない経験です。いじわるをされる度に「忘れへんぞ!一生話の"ネタ”にしてやる!」思ってました。今では、その時にたくさんいただいた「ネタ」を講演や若い方との話のなかで使わせてもらってます。そして、なによりイジメられる側の気持ちに寄り添える人間になったとおもいます。

仕事や活動に関してエピソードなどがあれば教えてください

失敗に関するエピソードは数え切れず、どれからお話したらよいのか迷うくらいです。それ以外ですと、スウェーデンで報告をした際に、慣れない英語での報告なので緊張で足が震え、口もガクガクし、頭も真っ白になりました。散々な結果だったと落ち込んだのですが、「堂々とした素晴らしいプレゼンだったね」と人に言われてびっくりしたことがあります。それ以来、「自分が理想とする報告はしょせん他人は知らないんだから、おもった通りの報告でなくても大丈夫!と思えるようになり、まずは頑張った自分をほめることができるようになりました。

あなたの仕事や活動で誇(ほこ)りに思うこと、やりがいや面白いと感じることは何ですか?  

一緒にお仕事をしている行政の方、地域の方、学校の先生や児童・生徒のみなさんの生き生きとして取り組んでいる姿をみた時、まちや学校が安全になっていることがデータから見えてきた時、そしてなにより「セーフコミュニティ/セーフスクールをやってよかった」と言ってくださった時、こんな自分でも少し役に立ったのかなと感じます。
また、海外の専門家が、「日本のセーフコミュニティ・セーフスクールは素晴らしい!」と評価くださった時は、自分のことのようにうれしくなります。

今、一番がんばっていることは何ですか?

外国語の勉強です。言葉は文化そのものなので現地の方たちと直接コミュニケーションをとって、自分の知らない世界のことをもっと学びたいです。

仕事や活動で、将来実現したい具体的な目標や夢を教えてください

セーフコミュニティやセーフスクールが「お祭り」みたいに、みんなが関わりたい、楽しい活動になることです。

これまでの失敗や挫折(ざせつ)体験などを教えてください

高校三年生の時に拒食症になって体力・気力が落ちてしまい、大学受験を全て失敗したことは数ある挫折のなかの一つです。とても頑張った(つもりだった)ので、周りの人が輝いるのに自分だけがみじめだと思い込み、「こんなつらい思いをするなら、生きるのはしんどい」とまで思い詰めてしまいました。でも、今となっては、あの経験があるから今の自分があると思えるので、必要な経験だったんだと思っています。この挫折を経験したことで、自分の弱さを受け止め、そのうえで(人と比べるのではなく)「自分」はどんな人生を送りたいのかを考えて人生の選択ができるようになりました。

将来の進路について悩(なや)んだり迷ったりしたときにどうやって決めましたか?

「人生最後の日に、もしこれをやっていなかったら後悔する?それともやったら後悔する?」と自分に聞いてみてます。そして、その判断をした時、自分の将来を想像してワクワクするかを基準にしています。

ライフ

小中学生のころはどんな子どもでしたか?

短期決戦型で頑張る子ども。なので、夏休みの宿題を計画を立てて毎日やったり、習い事をコツコツと頑張るのは苦手。(夏休みの宿題は8月31日に半泣きになりながらやってました。)
あと、妹と自分を比べて劣等感でいっぱいでした。妹は可愛いし、足が速いし、親の言うことを素直にきいてましたので、親も私よりも妹のほうが可愛いんだと思い込んでました。

小中学生のころ、好き(あるいは得意)だった教科・活動・遊びは何ですか? 

何かを作ることが好きなので、図工や家庭科、美術などが好きでした。
その他の嫌いな教科でも、工夫してノートにまとめる作業は「わかりやすいノートづくり」という点で好きでした。でも、ノートづくりが目標になっていて、それを使って勉強するところまでいかなかったので成績アップにつながらなかったこともあります。

好きなことや趣味(しゅみ)、ハマっているものについて、熱く語ってください

「素材」からイメージを膨らませて、日常生活で使える「モノにする」こと、特に「アップサイクル」にハマっています。自分で考えながら形にする工程が好きなので、料理も裁縫も編み物もDIYも好きです。でも、レシピや作り方説明書はあまりしっかり読まず、あるいはないままで作ることも多く、失敗したりやり直したりすることも多いです。
「作る」という視点でみれば、生業としている「まちづくり」もまさに自分の「好き」の延長線にあると感じています。

いま熱く語っていただいたことについて、エピソードがあればお願いします

昨年は、古いセーターをほどいてベレー帽とストール、着物のはぎれからスカート、ビニールバンドからバスケットなどを作りました。また、アップサイクルではないですが、昨年から肌が荒れて市販の化粧品があっていないと感じたので、韓国人の友人から教えてもらって自分の肌にあった化粧品を作ってます。最近、会う人から「お肌きれいになったね」と言われたのでしばらく続けようと思っています。
将来的には、古民家を自分でDIYして住んでみたいとおもい、DIY関連の動画をみながら体力づくりにいそしんでます。

人と向かい合うときに大切にしていることはなんですか?

「白石と出会えてよかった」と思ってもらえるような、寄り添える存在でいること。そのためには、まず「よいところ」を見つけること。

「絶対にこれだけはしない!」と心に決めていることを教えてください

自分の価値観を押し付けない。自分と異なる価値観を一方的に否定しない。

もし過去に戻れるとしたら、やり直したい、あるいはやってみたいことはありますか? 

目の前にあることに一生懸命に向き合うことを積み重ねた結果が今の自分なので、それはそれで想定外の出会いがたくさんあって楽しい人生です。でも、もし違う生き方ができるのであれば、今度は、まずは「どんなな自分になりたいのか」をしっかり考え、そのイメージに到達するためには何をしないといけないのかを遡って人生設計をしてみたいです。その結果、今の自分とどう違うのか、どちらが充実度が高いのか比べてみたいです。

新たにチャレンジしてみたいことはありますか?

過疎化が進む地元(九州)でこれまでのノウハウを活用してまちの活性化の役に立ちたいです。

これからも大切にしたい生き方の指針(モットー)は何ですか? 

「我以外皆我師也」(ワレ イガイ ミナ ワガ シ ナリ)」
自分以外の方はだれでも「何か」を教えてくれる存在なので、素直に学ぶ気持ちを持ち続けたいと思っています。

生きている間に「これだけはやっておきたい」ことを教えてもらえますか?

いろいろやりたいことがあるので「これだけ」と限定するのは難しいですが、まずは、自分の人生を振りかえって「絵本」をつくりたいです。(それを読んだらちょっと前向きになれたり、元気になれるといいなぁ、と思います。)

閲覧してくれているみなさんへのメッセージ

若い時は、人と比べては、自分にがっかりしたり、自分が嫌になっていた時期がありました。でも、今、振り返ってみると、そんな時のさまざまな思いや経験が今の自分を作っていると思います。そしてそんな自分を「そこまで嫌いじゃない」と思えます。
つらい思いや経験に直面しても、それはあなたの「強さ」と「豊かさ」につながります。周りの人に助けを求める、深く考える、つらい環境から距離を置く、もうちょっと頑張ってみる・・どんな判断でも、その「小さな一歩」を決断した自分を誇りに思ってください。
自分の強さを信じて、弱さを受け止めてたら、全ての経験に「学び」があります。

白石 陽子” に対して4件のコメントがあります。

  1. white003 より:

    こんばんは。
    白石さんは英語が苦手と書かれているのに、海外にたくさん行かれて活躍されているのがすごいなって思いました。
    ぼくも英語がかなり苦手です。苦手でも海外に行ってたら、自然と話せるようになるものですか?ヨーロッパの歴史遺産とか大好きなので、実際に見てみたいのですが、、、いまの英語力ではとても無理そうで悩んでます。

    1. 白石陽子 より:

      こんにちは。メッセージありがとうございます。英語は受験やテストのための勉強と思うと難しいし苦痛ですよね。すくなとも私はそうでした。でも、インド人の友達が「どの国に生まれても、その国の言葉を話せない人はいないよね。小さな子どもでも話せるってことは、それぞれの国で誰でも話せるように発達したんだよ。」と言ってくれて、「なるほど!」と思ってからずいぶん気持ちが楽になりました。
      ヨーロッパの歴史遺産が大好きなんて素敵です。英語を学ぶ絶好の目標になりますね。「上手にしゃべろう」とか「正しい文法で話そう」というのはとりあえず気にしない!英語圏の人達でも文法がおかしな人は山ほどいます。まずは、「世界遺産」という関心からスタートして「世界遺産巡りを最大限に楽しむため」「いろんな国の世界遺産が好きな方とつながるため」の道具(ツール)」として英語をとらえてはどうでしょう?私は、料理が好きなのでテレビで料理番組を観たり、現地の人に料理を教えてもらったのがきっかけになりました。最初は知っている単語や表現は料理に偏ってましたが、積み重なると次第にいろんな場面でも応用できるようになりました。
      最後に・・・英語ペラペラになる最速で最も効果的な方法は・・・たくさん失敗をして恥ずかしい思いをどんどんすることです。特に、顔が真っ赤になるくらい恥ずかしい失敗をすると二度と忘れることはありません。
      いつか世界遺産のことをぜひ私にも英語で教えてください。私は、世界遺産のことはそんなに知らないので、知識が増えたら海外出張が何倍も楽しくなると思っています。

  2. navy002 より:

    セーフスクールという言葉を見て、ISSだと思って、白石さんのページを見ました。読んでいて、私もそうなりたいと思ったことは、ほかの人に自分と出会えてよかったと思ってもらえるようにすることや、自分以外の人はみんな教えてくれる人と思うことです。
    でも、私はすぐに腹が立ったり、言わなくてもいいことまで言ってしまうことがあるので気をつけたいです。
    「好きなことを仕事にする」ためにたくさん努力や苦労があったんだと知りましたが、私も好きなことを仕事にしたいと思いました。でも、まだ仕事にしたいと思うことはわからないし、決めることもできません。

    1. 白石陽子 より:

      こんにちは。メッセージありがとうございます。そして、私が目指していることに共感してくださって、とてもうれしいです。
      「すぐに腹が立ったり、言わなくてもいいことまで言ってしまう」とのことですが、自分のことを客観的に見つめることができるなんて素敵ですね。実は、私もすぐにカッカしたり、余計な一言を言ってしまって後でドーンと落ち込んだり・・・結構あります。でも、腹が立つのはとても繊細だからかもしれませんし、余計なことを言ってしまうのは、どうにか自分の思いを伝えたいと思っているからかもしれません。だとしたら、一概に悪いとは言えないとおもいませんか?私は、カッカしている自分を認めたうえで、そんな自分をもう一人の自分の目からみてみるようにしてみます。そうすると「こんなところで腹を立てても(相手は)それだけの価値ないかも?」と思えたり、怒っている自分がおかしくみえたりすることもあります。一方で、「腹が立ってるのはやさしさからだな」と思えたりします。
      さて、まだまだ仕事にしたいことがわからないし、決めることはできないとのことですが、大丈夫です!私が学生のころを思い出すと「将来は何をしたい」というようなレベルではありません。漠然と「どうやったらサラリーマンになれるのかなぁ」といった程度でした。
      これから少しでも「好きなこと」「大変でもやってて苦にならないこと」って何だろう・・・とアンテナをはってみてください。すぐにできないことでも、心の中に大切にとっておいたら、いつかつながってきますよ。私も最初から今の仕事をしたい!と思っていたわけではないのに、振り返ると見事なくらいにこれまでやってきた「好きなこと」や「気になること」がつながっていますし、役に立ってます。
      そして、実は今も「自分が好きなことってなんだろう」「これからどうやって生きていくべきなんだろう」って考えてます。私の人生はあなたほど長くないです・・・なので、ちょっと焦ってたりします。なので、生きている間にできるだけやりたいことにチャレンジしようと思って(実は新しいことを始めるのは得意ではないのですが)「やりたいことリスト」を作ってみました。もしかしたら、「気になること・好きなこと」リストを作ると「自分は何が好きな」あるいは「将来につながる」共通項みたいなものが見えてくるかもしれません。

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